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Nani Cole

外国人をサポートする、対話による日本語支援プログラム「IDプロジェクト」

Nani Cole(ナニコレ)とは
Startup [N]の番組内で、毎週1組に自社商品のPRから企画やイベントなどを告知してもらう情報コーナーです。

2020年11月21日放送Nani Coleゲスト
伊藤クリスティーナさん(Bri Asia合同会社 代表社員)

 11月21日放送の情報コーナー「ナニコレ」には、Bri Asia合同会社代表社員の伊藤クリスティーナさんが登場。
 東海地方に住む約40万人の外国人の中には、日本人とのコミュニケーションがうまく取れず、孤独を感じている方も多いと言います。そのような外国人が、愛着を持って東海地区で居場所を持てるように、「対話による日本語支援プログラム」を開発、普及するのが、Bri Asia合同会社とKUROFUNE株式会社(名古屋市)が進める「IDプロジェクト」です。
 今年4月にスタートしたIDプロジェクトは、現在の実態状況を把握するため、製造業を中心として外国人を就労する企業15社にインタビューを行い、150人以上の外国人にアンケートを実施するなど、日本語教育の詳しい実態調査を行いました。さらに、11月20日には、その調査から分かったことを報告するなどの活動を積極的に行っています。
 番組では、そのIDプロジェクトの取り組みについて伊藤クリスティーナさんに伺いました。

▼伊藤クリスティーナさんコメント
日本では外国人労働者の人口が増えていますが、「言葉の壁」といったコミュニケーションにおける課題が多いと感じる外国人が多くいます。

私たちは、そのような悩みを抱える外国人に向けて、対話による日本語支援プログラム「IDプロジェクト」の開発を行っています。IDプロジェクトは、対話が重要であること(=Importance of Dialogue)。そして、双方向の対話が必要であること(=Interactive Dialogue)から名付けました。

この対話による日本語支援を開発するにあたり、思いだけでは成り立たないと考え、外国人を雇用している企業と日本に住む外国人に対し、日本語教育に関する実態調査を行いました。

その調査の結果、日本で就労を目指す外国人は、来日前・来日後も日本語教育を受け、努力を重ねています。しかし、実際の企業現場では、うまく会話ができず、スムーズなコミュニケーションが取れないという問題が浮き彫りになりました。また、日本の企業側も、外国人労働者はある程度日本語を学んで来日しているものだと思っていますが、実際に会話をすると十分な意思疎通が図れないという問題が明らかになりました。

これは、日本人も英語教育を受けていますが、実際に外国人と英語で会話すると、なかなか通じないといった経験がよくあると思います。それと同じことが外国人側にも起こっているのです。

このような問題の解消に向けて、日本で外国人を雇用している企業の方をはじめ、もっと日本語を勉強したいと考えている外国人の皆さんに、このIDプロジェクトのことを知っていただきたいと願っています。

11月20日にIDプロジェクトの日本語教育実態報告会を行うなど、継続して実態調査を行っていきます。また、日本で働きたいという外国人、その外国人を雇用したいといった企業の方からの相談を承ります。詳しくは、Bri Asia合同会社や協業するKUROFUNE株式会社のウェブサイトをご覧ください。

●Bri Asia合同会社(ブリエイジア) bri-asia.jp
●KUROFUNE株式会社 kurofune-inc.com