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featureStartup [N] 夏の特別講座:ブロックチェーン[3限目]
番組ではこの夏リスナーの皆さんと1つのテーマについて一緒に学ぶ特別講座を開講。テーマはビットコインなど仮想通貨の話題でよく耳にする「ブロックチェーン」です。
講師には日本暗号資産ビジネス協会広報部会長で、株式会社オープンハウス・エバンジェリストの西村依希子さんを招き、全4回にわたり「ブロックチェーン」について話を伺っていきます。
2021年8月21日講師:西村依希子さん
一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会 広報部会長
株式会社オープンハウス エバンジェリスト
【3限目レジュメ】
●NFTは二次流通でも作者にロイヤリティが還元されるって本当?
●NFTは誰でも始められるの︖
●ブロックチェーンの活用が期待される分野は?
●ブロックチェーンのマイナス面やデメリットは?
前回の放送で話題に上ったNFT(Non-Fungible Token)は、ブロックチェーン技術(証明書付きデジタルデータ作成技術)を活用し、デジタルアートやゲームアイテムなどのオリジナル性の証明と所有を可能にする仕組みです。今回はそのNFTの活用が期待される分野や二次流通の仕組みなどについて伺いました。
ブロックチェーンの特性の一つに「スマートコントラクト」があります。ブロックチェーン上で契約を自動的に実行する仕組みのことで、多くの仮想通貨でこのスマートコントラクトが使われています。例えば、NFTを応用したアート作品(クリプトアート)を購入したユーザーが、他のユーザーに売買した際、作者に自動的にロイヤリティが還元されます。このように二次流通で作品が売買されるたびに、永続的に作者にはロイヤリティが支払われます。デジタルの世界で活動するアーティストやクリエイターにとってメリットが多く、マーケットの拡大を後押ししてくれる仕組みです。
また、誰でも簡単に始められるのもこのNFTの魅力の一つといえます。検索すれば、NFTの仕組みやスタート方法を容易に見つけることができます。マーケットプレイス(NFTマーケット)では、多くのデジタルアートやゲームアイテム、音楽などが取引されているので、気になるコンテンツがある方はマーケットプレイスで探してみてはいかがでしょう。ただし、海外のマーケットプレイスは日本の法律では守られていないので、その点は十分にお気を付けください。
ここまで解説してきたブロックチェーンですが、最近では同性婚などが認められていない国のカップルが、法律や行政が揃わない状況下でも、戸籍をブロックチェーン上に置いて夫婦になるといった「ブロックチェーン婚」に使われたり、相続や資産管理にも利用されるなど活用範囲が広がっています。
一方、仮想通貨の取引時のシステム手数料が投機状況によって高騰することや、データの削除・修正ができないため、暗号資産交換業者は一度始めたら辞めることができないといった、デメリットがあることを十分に理解した上で活用することを勧めました。
詳しくは下記YouTubeチャンネルをご覧ください。
●一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会 cryptocurrency-association.org
●株式会社オープンハウス
oh.openhouse-group.com