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Nani Cole

無限の可能性を秘めた多孔性物質で世界を目指すSyncMOF

Nani Cole(ナニコレ)とは
Startup [N]の番組内で、毎週1組に自社の商品・サービスの紹介から、企画やイベントなどの告知をしてもらう情報コーナーです。
番組では毎月1回「NAGOYA STARTUP NOW」と題して、名古屋市がいまイチオシの優れたスタートアップ企業にご出演いただき、その魅力をPRしていただきます。

2021年10月2日放送Nani Coleゲスト
畠岡潤一さん(SyncMOF株式会社 代表取締役)

※画面左は取締役 堀彰宏さん

左上:多孔性物質 MOF、右上:ガス浄化装置「MOFclean」とガス分離塔「MOFANALYZER」

 10月2日放送の情報コーナー「ナニコレ/NAGOYA STARTUP NOW」のゲストは、SyncMOF株式会社代表取締役の畠岡潤一さんが登場。温室効果ガスのCO₂削減や水素などの新エネルギーの利活用など、扱いにくいとされてきたガスを中心に、世界のガス関連課題を解決するためのガス関連技術を開発しています。

 現在、畠岡さんのSyncMOFでは、ガスと蒸気を貯蔵・分離できる新素材「MOF(モフ)」の製造、性能評価や、MOFを利用したデバイス、設備の導入に積極的に取り組んでいます。このMOFは、多孔性物質であるMetal Organic Frameworkの略で、ものすごくたくさんの穴が空いたナノメートルサイズの物質です。その空隙にガスを閉じ込めることで、大量のガスを貯蔵することができます。たとえば、これまでならガスボンベ4~5本が必要な量を1本のガスボンベにまとめて運ぶことができるといえば分かりやすいですよね。自動車、船舶、宇宙、重工業、一般電化製品、電力・ガス、化学、食品、大学・工場内のクリーンルーム、検査薬など、幅広い分野で使用されています。

 畠岡さんは、約12年前、国のプロジェクト技術員の際にこのMOFと出合いました。「こんな物質があるんだ、将来きっと世の中の役に立つはずだ」と思い、当時関わりのあった、現CTOの堀さんと将来的にタイミングを見て起業し、世の中に貢献しようと誓いました。その後、畠岡さんは外資系コンサルティング、堀さんは学術の道へと進みましたが、カーボンニュートラルや水素社会の実現など、世界的にガス資源への注目が集まるこのタイミングで創業したといいます。畠岡さんは、ガスのリサイクルは固体や液体に限らず、これからは気体のリサイクルにも期待が寄せられているとし、このMOFがそれを実現すると確信していると語りました。そして、SyncMOFは中部地方から世界へと羽ばたくエネルギー企業にきっとなれるはずなので、ぜひ応援してくださいと番組で訴えました。

 詳しくは下記ウェブサイトをご確認ください。また、番組メイキング動画もぜひご覧ください。

●SyncMOF株式会社 syncmof.com
●ガス浄化装置(MOFclean) youtube.com
●ガス分離塔(MOFANALYZER) youtube.com