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Startup [N] 夏の特別講座:メタバース[第3週]

粟生万琴のNeed to know
番組ナビゲーター粟生万琴が、いま知っておきたい旬の話題をピックアップして紹介するコーナーです。

2022年7月16日放送Need to knowゲスト
吉田かずあきさん(SunnyDAOファウンダー/MediaDAO NFT・メタバースイベントマネージャー)

7月16日放送「粟生万琴のNeed to know」には、SunnyDAO(サニーダオ)ファウンダーで、MediaDAO(メディアダオ)ではNFT・メタバースイベントのマネージャーを務める吉田かずあきさんが出演。番組ではこの夏リスナーの皆さんと1つのテーマについて学ぶ特別講座を開講しています。話題の「メタバース」について5週にわたり一緒に学びましょう。

第3週は、メタバースにおける問題や課題などについて伺いました。

先週の放送では、メタバース初心者が始めるのに最適なプラットフォームとして、日本製の「cluster (クラスター)」を紹介しました。このクラスター以外にも世界中には多くの有力プラットフォームが存在します。しかし、現在はプラットフォーム間を自由に行き来することができません。例えば、プラットフォームAとプラットフォームBは、それぞれの世界で完結しており、Aで購入した土地やアイテムをBで使うことはできません。プラットフォーム間の互換性がなく、相互乗り入れができないのが現状です。メタバースビジネスにとって技術的な仕様の標準化。すなわち、仮想空間やデジタルコンテンツについての標準化が望まれています。

また、メタバース上ではアバターにより、プレイヤーの実際の顔が見えない、名前が分からないといった匿名性による、有害なコンテンツやハラスメント、ヘイトスピーチなどが起きうる危険性があります。プレイヤーが安心してメタバース空間を楽しんだり、ビジネスを行うためにも、ガイドラインの厳格化や法整備が求められています。

他にも、「暗号資産の取引等がブロックチェーン技術で守られてはいるものの、本当に大丈夫なのか?」「没入感が高すぎるが故、仮想空間から抜け出せなくなってしまう依存性の心配はないのか?」といった疑問に対して吉田さんは、ネットやSNSと同様に、メタバース依存症の危険性について触れました。さらに、現実社会で起きている問題をメタバース空間で解決するといった新たな取り組みがはじまっている事例などを示すとともに、国・地域を跨いだ越境取引におけるトラブルにも十分な注意が必要だと警鐘を鳴らしました。

次回、第4週では、メタバースの現在と未来について聞いていきます。次週もお楽しみに。

●MediaDAO media-dao.net