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東松島市に“スマートエコビレッジ”構想 1万人が暮らせるDAO型コミュニティを目指す
Nani Cole(ナニコレ)とは
THINK ABOUT THE FUTURE feat. Startup [N] の番組内で、毎月1組に自社商品のPRから企画やイベントなどを告知してもらう情報コーナーです。

2025月7月5日放送Nani Coleゲスト
岡本ナオトさん(KIBOTCHAスマートエコビレッジ合同会社 代表社員)
宮城県東松島市野蒜(のびる)地区で、1万人が安心・安全・快適に暮らせる未来型のエコビレッジ構想が進行している。プロジェクトを手がけるのは「KIBOTCHAスマートエコビレッジDAO合同会社」。DAO(分散型自律組織)による新たな地域コミュニティの構築に挑む。
拠点となるのは、7年前に津波の被害で閉校となった旧野蒜小学校をリノベーションした複合施設「KIBOTCHA」。宿泊機能も備えた研修・体験施設として生まれ変わった同施設をベースに、テクノロジーと自立分散型の組織運営を融合させた“スマートエコビレッジ”の形成を目指している。
ビレッジでは、井戸掘削、アースバッグ工法による住宅建設、ソルガムの栽培、バイオマス発電といった12の取り組みを柱に、持続可能な暮らしのモデルを実践。活動に参加・貢献した住民には「KIBOTCHAトークン」が発行され、提携先での飲食や宿泊に利用できる仕組みも導入されている。
この構想は、2023年12月から2024年1月にかけてクラウドファンディングを実施し、約800名の住民を獲得。2024年7月にはNFTによる住民権の販売を開始し、年内に2000名のコミュニティ形成を目指す。
プロジェクトのきっかけは、「災害や戦争といった有事が起きてから復興を考えるのでは遅い。平時にこそ備え、議論ではなく即行動できる状態をつくるべきだ」との問題意識からだった。名古屋で独自に復興計画を構想していた発起人がKIBOTCHAおよび三井代表と出会い、計画が本格始動したという。
経済合理性がなければ人が救えない——。そんな現代社会の仕組みに違和感を抱き、「目の前で人が倒れていても、お金にならないから助けられない」ような世界を変えるべく、優先すべきことが当たり前に優先される新たな経済圏の構築を目指している。
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